模試の利用について
(最終更新日:2016/5/26)
※ あくまで、藤田貴志
個人の考え方です。一般的に良しとされているものとは限りません。また、河合塾統一の価値観でもありません。
模試の結果に対する考え方
■ 一喜一憂して構いません.ただし,「本気で」.始めに感じた感情は「ホンモノ」です.忘れず大事にしましょう.
■「悪かった」と思う場合の考え方
- 「予想に反して悪かった」のですか?「予想通り悪かった」のですか?
- 「予想通り悪かった」人は,「結果まで出しているのに,ミスが多い」のですか?「多くの問題について途中で分からなくなった」のですか?
- 「結果まで出しているのに,ミスが多い」のであれば,「理解が弱い」と考えたり,「復習を頑張る」と思うのではダメだと思います.自
分がどういうミスをしたのかを簡単に記録し,集めていくと良いでしょう.『ミスノート』なるものを作ることをお勧めします.
- 「多くの問題について途中で分からなくなった」のであれば,模試の点数を気にしても役には立ちません.単純にまだ力が不足しているの
です.「何が弱いのか」を具体的に挙げてみましょう.「沢山ありすぎる」
とか「全部」といいたくなる人は,とりあえず3つ見つけてください.優先
順位は不要.気づいたものを順に3つ挙げましょう.弱点が発見できたら(3つ選んだ人はそれを)早急に習得すべく取り組みましょう!
- 「予想に反して悪かった」場合,予想以上に減点されているわけです.まずは「何で大きく減点されているのか」を
確認しましょう.単に,「解答冊子の正解を理解する」ではダメです.「自分の答案のどこに問題があったのか」の原因追求をしましょう.「入試の実際の採点基準」と「模試の採点基
準」は全く異なります(試験の目的自体が違うので).そのことにも注意しておく必要があります.
■「良かった」と思う場合の考え方
- 「良かった」と感じた場合は同時に「危険だ!」とも考えるようにした方がよいでしょう.
- とりあえず"一瞬"は喜んでください.自分の良い結果に対して自らを褒めることが出来るようにはしましょう.
- ただし,いつまでも喜んでいてはいけません.「何か今取り組んでいることがうまくいったから結果が出た」のか,「今の自分の取り組みとは
関係なく,単に自分にとってたまたま点が取れる内容だった」のかを見極めましょう.
- 「何か今取り組んでいることがうまくいったから結果が出た」部分については,「何にどう取り組んできたか」を再確認し,「どれくらいの成
果が出たのか」「もっと出来たことは何か」を確認しましょう.
- 「今の自分の取り組みとは関係なく,単に自分にとってたまたま点が取れる内容だった」部分については,今回だけをみればラッキーだった
が,実際のところはどうなんだろうと危機感を維持しながらも,「頑張っている人間にとっては,毎回どこかしらにはこれくらいのラッキーは高確率で付き物な
のだ」と思っておくと良いでしょう.
■「次」どうするの?
- 結局「次どうする?」こそが大事です.今回の模試の結果が"内申書"として大学に提出されるわけでもないのですから.
- 次への課題を具体的に挙げてましょう.課題をうまく見つける人はうまくステップアップする人です.
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