阪大入試の特徴 |
■150分、5題。 ■解答用紙 大問1題毎に1枚用意されており、裏面も使用することができるため、解答スペースは十分に確保されています。
■頻出単元・テーマ解答要旨は冊子状のものから1枚ずつ切り離して用いるのが特徴的です。 数学IIIからの出題者が圧倒的に多く、「極限」「微分法」「積分法」から1題ずつ、という年も多く見られます。
■出題傾向頻出テーマは「微積分」「図形総合」「数列絡みの確率」「整数」です。 2012年度入試までは(1)(2)…の小設問が多く、長い問題文と複雑な計算が特徴でしたが、2013年度入試では「公式
の証明」や「小設問のないシンプルな設定の問題」さらには頻出の「数列絡みの確率」においては「事象に関する論証問題」が出題されるなど、出題内容が大き
く変化しました(京大入試に近い内容)。
2014年、2015年度入試ではある程度その傾向が続きましたが、2016年度入試では再度大きく傾向が変わりました。 2016年は小設問が非常に多かったのですが、必ずしも以前のような誘導形式ではありません。 5題中複数題で「(2)と(3)は別のテーマ」といった風な出題がなされ、結果としてかなり分量が増えました。 内容的にも優しいものはほとんどなく、全体として重厚な問題が中心となっています。 最新の2017年入試は概ね2016と同じような内容でした。多くの受験生にとって解くのが現実的でないような難問はほとんどありませんでしたが、場合分けの面倒なものや計算量が多いものや答案が書きにくいものなど、いわゆる「ややこしい問題」が多かったです。 |
効果の出ない学習法 |
■『入試問題の難度が高いからといって、必要以上に難しい問題ばかりに取り組む』 ■『過去問ばかりに取り組む』 ■『典型問題ばかりに取り組み、しかもその解法だけを暗記する』 |
基礎力養成時の学習法 |
■早い段階で数学IIIまでの全出題範囲について、基本的な概念や計算方法を理解しておきましょう。 ■特に「極限の計算」「増減表の作成」 「積分計算」「複素数平面」については、出来る限り多くの問題数をこなしておくとよいでしょう。 |
合格点を取るための学習法 |
■「少し難しそうに見えても答を見るとそれほどでもない」をいう問題が多く出題されるため、問題を読んだとき結論まで見えていない
のにすぐに作業を始める、といったことがないように注意し、『設定の読み取り』→『設問の確認』→『目的の分析』→『手段の選択』のプロセスを意識する癖をつけましょう。 ■方針の立てやすい典型問題を素早く見つけ、ミス無く結果まで導く練習をしましょう。 ■ミスをした問題はストックしていき、時間を見つけて は何度も繰り返し解くようにすると良いでしょう。 ■頻出テーマ(「微積分」「図形総合」「数列絡みの確率」「整数」)については多く問題に触れるよう心掛けましょう。 |
出題者の意図を
組み,全て解くための学習法 |
■制限時間や採点基準を気にせず、最後まで自力で解ききることを心がけて過去問に取り組むとよいでしょう。 ■作業にとりかかる前に、出来るだけシンプルに解答する方法を常に考えましょう。 ■解けた後にも、結論が妥当であるか検証する癖をつけましょう。 ■与えられた条件がどこで効いているのかを検証し、条件を換えてみたとき何が起こるかを考えてみましょう。 |