東大GO格へ!(数学)2017.11.27更新
2017年11月実施「第2回東大即応オープン(河合塾)」感想
2017年11月実施「第2回東大入試実践模試(駿台)」感想

東京大学 理科類 の数学学習法と入試対策
東大入試の特徴
入試の形式・特徴
150分、6題
解答用紙
全部で2枚両面です。サイズはA3であり、事務処理用の「切り取り線」を除くと、
1枚目の表面:[1]用B5サイズ、[2]用B5サイズ、
1枚目の裏面:[3]用B4サイズ、
2枚目の表面:[4]用B5サイズ、[5]用B5サイズ、
2枚目の裏面:[6]用B4サイズ
([1]〜[6]は問題番号を表す)

となっています。
問題のボリュームの割にかなり解答用紙は小さいので、要点を整理し「理路整然」とした答案が求められます。
小設問について
(1)(2)…の小設問は必ずしも「丁寧な誘導」とは限りません。
前問の結果を用いた方が後半有利な場合も多いですが、反対に、前問の 設定を無視して後半を考えた方がよい場合もあります。前問の結果を用いるか否かの判断自体が学力判定の要素となり得ます。
出題の特徴
全分野から満遍なく出題されますが、高校数学の「分野」「単元」というよりは、「幾何」「代数」「解析」を中心としたより高い視点 での出題が特徴です。
頻出テーマ
「整数」「大小評価」「数列絡みの確率」「求積」
要求される力
状況を俯瞰(ふかん:上から広く全体を見渡すこと)する力
適切な観点を見つけ,うまく分類・整理する力
要約し端的に論理を展開する力
圧倒的な計算力
近年の本試験の問題レベル

効果の出ない学習法
分野・単元レベルでのパターン学習に没頭←NG!
分野や単元で解法を選ぶ癖をつけてはいけません。
典型的な手法を疑いなく用いる"訓練"作業←NG!
「この場合でも本当にそうか?」と常に疑うことが大事です。
時間効率を意識しない取り組み←NG!
いくら論理的であっても、ダラダラと時間のかかる方法をとっていては意味がありません。
東大が求めるのは「重箱の端をつつくような細か い厳密性」ではなく、寧ろ「大雑把かつ理路整然とした論の展開」です。
基礎力養成時の学習法
■全分野の基礎知識(用語、記号、表現)を正確に覚えましょう。
■問題解決のための基本的な手法を理解しましょう。
■単純な計算をミスなく正確に行えるように練習しましょう。
合格点を取るための学習法
■作業にとりかかる前に,要求の意味を深く考える癖をつけましょう。
■要点をまとめる習慣をつけましょう。
■一度やると決めた計算は最後までやりきりましょう。
出題者の意図を 組み,全て解くための学習法
■結論を予測する癖をつけましょう。
■「どの条件がどこに効いているのか」「条件を少し変えると問題がどう変化するか」を考えてみましょう。
■常に2通り以上の味方を心がけましょう。
■可能な限り、数学的な背景を考えたり調べたりしましょう。

受験対策ROOM